愁眠(読み)しゅうみん

精選版 日本国語大辞典 「愁眠」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐みんシウ‥【愁眠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 悲しい気持にひたりながらねむること。
    1. [初出の実例]「残夜幢々燭影孤、愁眠欹枕雁群呼」(出典:市隠草堂集(1775‐88)前・九・客夜聞雁)
    2. [その他の文献]〔張継‐楓橋夜泊詩〕
  3. 草木が枯れて、力なくしおれ、倒れふすこと。
    1. [初出の実例]「残菊愁眠敗砌間、不惆悵南山」(出典:閻浮集(1366頃)病菊)

愁眠の補助注記

「再昌草‐享祿二年(1529)一一月二〇日」に「灯火長如吾約、孤床一夜対愁眼」とあるが、「愁眼」は「愁眠」の誤りと思われる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「愁眠」の読み・字形・画数・意味

【愁眠】しゆう(しう)みん

旅寝。唐・張継楓橋夜泊〕詩 ち烏いて霜、天に滿つ 江楓漁火は愁眠に對す 姑外、山寺 夜聲、客に到る

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