意楽(読み)いぎょう

精選版 日本国語大辞典 「意楽」の意味・読み・例文・類語

い‐ぎょう‥ゲウ【意楽・意巧】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ぎょう」は「楽」「巧」の呉音。[梵語] āśaya (阿世耶)の漢訳語 ) 仏語。何かをしようと心に欲すること。念願。心がまえ。また、心を用いて、さまざまに工夫すること。また、その心。
    1. [初出の実例]「若有別縁者、余方亦佳、凡可意楽」(出典:往生要集(984‐985)大文三)
    2. 「真言・天台の二宗は祖師の意巧(いゲウ)(もはら)鎮護国家のためと心ざされけるにや」(出典:神皇正統記(1339‐43)中)
    3. [その他の文献]〔玄応音義‐二三〕

意楽の語誌

「楽」は「ねがう」の意で、「念願・意向志向」を原義とする。挙例の「往生要集」は原義を保っており、それから「さまざまに工夫する」という意味が派生し、「楽」を「巧」に代えた「意巧」の語形が生まれたものか。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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