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鎮護国家 ちんごこっか

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鎮護国家
ちんごこっか

仏法によって国家の安泰を念願すること。国難に際しては,敵を滅ぼすために修法すること。特に密教では奈良時代から平安時代に盛んに行われた。

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デジタル大辞泉の解説

ちんご‐こっか〔‐コクカ〕【鎮護国家】

仏教によって国家をしずめまもること。また、そのために「法華経」「仁王般若(にんのうはんにゃ)経」「金光明経」などの経典読誦や修法を行うこと。

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百科事典マイペディアの解説

鎮護国家【ちんごこっか】

仏法によって国家を鎮め護ること。《仁王経(にんのうきょう)》や《金光明経(こんこうみょうきょう)》が護国の経典として尊ばれ,660年に仁王会が創始されて仏教の護国化が開始。
→関連項目国家仏教平安仏教

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世界大百科事典 第2版の解説

ちんごこっか【鎮護国家】

天変地異や内乱,外敵の侵入にあたって,仏教経典を講読祈願したり,真言密教による秘法を行って国家を守護することをいい,広く仏法によって国家を護(まも)る意味に使用される。鎮国ともいう。多くの仏典のなかにあって護国思想の顕著な《仁王般若(にんのうはんにや)経》《金光明(こんこうみよう)最勝王経》《法華経》の護国三部経のほかに,《大般若経》などが用いられた。もともと出世間の教えを説く仏教が,中国に伝来し教団勢力が形成されると,国家権力によって保護され統制され,利用されるようになる。

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大辞林 第三版の解説

ちんごこっか【鎮護国家】

仏教により国を守り安泰にすること。法華経・仁王般若経・金光明最勝王経などの護国経典を読誦どくじゆし、種々の修法を行うことで国家の災いを鎮め安全を守ろうとすること。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鎮護国家
ちんごこっか

仏教の教義に基づき、仏・菩薩や諸王が国家を鎮め護るという思想と、それによってもたらされる効果。7世紀、日本の律令体制構築に際し、朝廷は中国の王朝に倣って護国の思想を受容し、国家の中心に位置する国王(天皇)の擁護や、国情・社会の安定、他国からの防衛といった効果を祈念すると同時に、仏教の教義を通じて諸地域住民の感情・思想面での統制を図ろうとした。具体的には、7世紀後半の天武朝より諸国に仏教経典が頒布されるとともに、金光明経(こんこうみょうきょう)・仁王般若経といった護国経典が積極的に利用され、8世紀中葉の天平期には、金光明最勝王経・法華経の思想を基盤とする国分寺・国分尼寺が諸国に建立され、中央・地方の官寺を中心に護国法要が定期的に営まれ、強力にこの思想の流布が図られた。平安期に天台・真言や南都の諸宗が独自の活動を展開するようになると、朝廷との関係を重視して鎮護国家を強調し、日本仏教の性格に大きく影響を与えた。[本郷真紹]
『本郷真紹著『律令国家仏教の研究』(2005・法蔵館)』

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世界大百科事典内の鎮護国家の言及

【仏教】より

…桓武朝の末年,入唐求法(につとうぐほう)して持ち帰った最澄の天台宗,空海の真言宗がこれである。だが,南都仏教も平安仏教も,前者は〈鎮護国家〉,後者は〈護国仏教〉を標榜し,目的語句こそ異なったが,ともに古代国家の隆盛期に形成された仏教として,所詮は国家仏教の性格を共通してもっていた。だが,それでも,両者の間に政治とのかかわり方で大きな隔りがあった。…

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