愛す(読み)アイス

デジタル大辞泉 「愛す」の意味・読み・例文・類語

あい・す【愛す】

[動サ五]あいする」(サ変)の五段化。「―・さずにはいられない」
[可能]あいせる
[動サ変]あいする」の文語形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「愛す」の意味・読み・例文・類語

あい‐・す【愛】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 サ行変 〙あいする(愛)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行五(四) 〙 ( サ変から転じたもの ) =あいする(愛)
    1. [初出の実例]「負へるあり抱(いだけ)るあり、児孫愛すがごとし」(出典:俳諧・奥の細道(1693‐94頃)松島)
    2. 「おなじ釜の飯をたべあった者を愛すなといって、愛さないでゐられませう」(出典:苦の世界(1918‐21)〈宇野浩二〉津田沼行)

かなしく【愛】 す

  1. かなしゅうす
    1. [初出の実例]「近くをだにはなたず父母のかなしくする人なりければ」(出典:大和物語(947‐957頃)二条家本付載)

かなしゅう【愛】 す

  1. ( 「かなしくす」の変化した語 ) かわいがる。いとおしむ。
    1. [初出の実例]「ひとつ子にさへありければ、いとかなしうし給ひけり」(出典:伊勢物語(10C前)八四)

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