慈姑の金団(読み)くわいのきんとん

精選版 日本国語大辞典 「慈姑の金団」の意味・読み・例文・類語

くわい【慈姑】 の 金団(きんとん)

  1. ( クワイできんとんを作ると、見かけは栗きんとんに似ているが、なかなか咽(のど)に通らないといわれるところから )
  2. 理解納得のしにくい事柄にいう。
    1. [初出の実例]「命令とあれば、無理にものみこまなければならない慈姑(クワヰ)のきんとんで」(出典:樹蔭(1944)〈久保田万太郎〉一)
  3. そっけない、人当たりの悪い人間をいう。
    1. [初出の実例]「あのこのごろ来た女中。━まるっきし分からないんだ、話が〈略〉慈姑(クワヰ)のきんとんに出来上ってゐるんだ」(出典:春泥(1928)〈久保田万太郎〉むほん)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android