精選版 日本国語大辞典 「慈姑の金団」の意味・読み・例文・類語 くわい【慈姑】 の 金団(きんとん) ( クワイできんとんを作ると、見かけは栗きんとんに似ているが、なかなか咽(のど)に通らないといわれるところから )① 理解や納得のしにくい事柄にいう。[初出の実例]「命令とあれば、無理にものみこまなければならない慈姑(クワヰ)のきんとんで」(出典:樹蔭(1944)〈久保田万太郎〉一)② そっけない、人当たりの悪い人間をいう。[初出の実例]「あのこのごろ来た女中。━まるっきし分からないんだ、話が〈略〉慈姑(クワヰ)のきんとんに出来上ってゐるんだ」(出典:春泥(1928)〈久保田万太郎〉むほん) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例