慈悲尾村(読み)しいのおむら

日本歴史地名大系 「慈悲尾村」の解説

慈悲尾村
しいのおむら

[現在地名]静岡市慈悲尾

安倍川下流右岸沿いに位置し、南は千代せんだい村。中世まで椎乃尾と記したといわれ、「椎」は「新撰姓氏録」にみえる阿部志斐連にかかわるとの説がある(「修訂駿河国新風土記」など)。大永七年(一五二七)四月七日の今川氏親後室寿桂尼の朱印状(玖延寺文書)によると、遠江国上泉かみいずみ(現大井川町)の心月庵は「しひのおの末庵」として棟別銭を免除されている。「しひのお」は当地に所在する増善ぞうぜん寺のことで、同寺は前年に死没した氏親の菩提寺である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android