慈芳院(読み)じほういん

日本歴史地名大系 「慈芳院」の解説

慈芳院
じほういん

[現在地名]東山区慈法院庵町

青玉山と号し、臨済宗建仁寺派。本尊地蔵菩薩。「京都府地誌」に「慶長一三年戊申創立。開基紹益」とあるが、「坊目誌」は慶長三年(一五九八)とし近江蒲生がもうの領主山中山城守長俊夫人の慈芳院追善のため邸宅に堂宇を建立し、常光じようこう(現東山区)の開基三江紹益を請じて開基としたという。長俊は豊臣秀吉の臣で方広ほうこう(現同区)の大仏建立に尽力した武将であり、紹益はのち高台こうだい(現同区)の開基となった僧である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android