普及版 字通 「慵」の読み・字形・画数・意味
慵
14画
[字訓] ものうい・おこたる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は庸(よう)。〔説文新附〕十下に「懶(ものう)きなり」とあり、慵懶(ようらん)をいう。白居易は好んでこの字を用い、〔香爐峰下、新たに山居を卜し、草堂初めて成る。~重ねて題す、四首、三〕の詩に「日高く睡(ねむ)り足りて、ほきるに慵(ものう)し」の句がある。陸游が懶の字を愛したのと似ている。
[訓義]
1. ものうい、けだるい。
2. おこたる、なまける。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕慵 モノウシ・モノクサシ
[語系]
慵zjiong、容jiongは声義が近い。漢宮の飛燕は、うす紅を施すのみで「慵來粧」と称したという。慵が一種の美を意味するのは、容と声義が近いからであろう。容とは彷彿たる姿をいう。
[熟語]
慵起▶・慵▶・慵困▶・慵▶・慵疎▶・慵惰▶・慵夫▶・慵眠▶・慵懶▶
[下接語]
愚慵・耕慵・酒慵・春慵・書慵・心慵・疎慵・放慵・飽慵・幽慵・養慵・老慵
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報