慶昌院跡・竹林院跡(読み)けいしよういんあと・ちくりんいんあと

日本歴史地名大系 「慶昌院跡・竹林院跡」の解説

慶昌院跡・竹林院跡
けいしよういんあと・ちくりんいんあと

[現在地名]上対馬町豊

豊にあった寺院の跡。初め慶昌院と号し、近世に竹林院と改めた。宗盛俊の菩提寺であった。永禄三年(一五六〇)「慶昌院」は宗晴宗から屋敷や「中島之たんゑ少分」「ふか浦うねひら」を安堵されているが、これは芳屋(盛俊か)の霊のために桃林が寄進したもので、両霊の茶湯をまかなう地であるという(同年一一月一四日「宗晴康書下」・天正三年六月七日「宗義調書下」豊崎郷給人等判物写)。これは近世にも継承され、正保四年(一六四七)「豊村慶昌院」の居屋敷の境目や寺院建立について安堵された(「宗義成判物」同判物写)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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