懐裏(読み)かいり

精選版 日本国語大辞典 「懐裏」の意味・読み・例文・類語

かい‐りクヮイ‥【懐裏・懐裡】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ふところ。懐中
    1. [初出の実例]「楮幣は蔵貯に便にして千万の多きも懐裏に収む可く」(出典:匏菴十種(1869)〈栗本鋤雲〉暁窓追録)
  3. 心の中。胸のうち。胸裡。
    1. [初出の実例]「人心の内部を察すれば、野蛮醜気懐裏に充溢せり」(出典:開化本論(1879)〈吉岡徳明〉下)
    2. [その他の文献]〔桃花扇‐眠香〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android