懐銭(読み)かいせん

精選版 日本国語大辞典 「懐銭」の意味・読み・例文・類語

かい‐せんクヮイ‥【懐銭】

  1. 〘 名詞 〙 金銭を所有していること。
    1. [初出の実例]「奉公の身ならねば、御恩の時ともいはず、くゎいせんの身ならねば、利の有らん折ともいはず」(出典:曾我物語(南北朝頃)六)
    2. [その他の文献]〔史記‐滑稽列伝・王先生〕

懐銭の補助注記

曾我物語」の例は「廻船」ととる説もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android