普及版 字通 「懾」の読み・字形・画数・意味
懾
21画
[字訓] おそれる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は聶(しよう)。〔説文〕十下に「气を失ふなり」とあり、恐懼して失神することをいう。また「一に曰く、心、するなり」(段注本)とあり、懾服の意。
[訓義]
1. おそれる、気おちする、おじる。
2. おどす、気をうばう。
3. したがう。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕懾 オヅ・オソル・オドス・オドロク・ウバフ・ウルサク・ツタナシ
[語系]
懾・tjiapは同声。慴tjip、dyapも声が近い。は〔説文〕三上に「气を失ひて言ふなり」とあり、また慴は「懼(おそ)るるなり」と訓する。みな声義近く、一系の語である。
[熟語]
懾畏▶・懾意▶・懾▶・懾気▶・懾怯▶・懾屈▶・懾処▶・懾聳▶・懾慴▶・懾息▶・懾憚▶・懾怖▶・懾服▶・懾伏▶・懾栗▶
[下接語]
怯懾・驚懾・挫懾・心懾・震懾・瘁懾・沮懾・憂懾
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報