戎寺町(読み)えびすてらまち

日本歴史地名大系 「戎寺町」の解説

戎寺町
えびすてらまち

[現在地名]堺市戎之えびすのひがし五丁

水落みずおち町の東にある寺院街区(→寺町。南の湯屋寺ゆやてら町との間の東西路を所在寺院名をとり禅通寺ぜんつうじ筋と称した(申唱之町名「堺市史」所収)。元禄二年(一六八九)堺大絵図ののちの貼紙に「戎寺町」とあり、禅通寺筋に面して東から大心だいしん寺・妙行みようぎよう寺・良俊りようしゆん寺・西福さいふく寺・西向さいこう寺・地賢ちけん寺・智禅ちぜん寺、金物町かなものちよう筋に面して龍門りゆうもん寺・禅通寺の計九ヵ寺があった。このうち現存するのは大心寺と西福寺・智禅寺のみで、良俊寺は熊野くまのひがし五丁に移転。大心寺・良俊寺・西福寺・西向寺・龍門寺は浄土宗で、大心寺は薫蓮社暖誉知信(正保二年没)の、良俊寺は慶長一五年(一六一〇)鶴誉慶林の、西福寺は元和元年(一六一五)称蓮社専誉孤舟の開基

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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