成し(読み)ナシ

デジタル大辞泉 「成し」の意味・読み・例文・類語

なし【成し/為し】

《動詞「な(成)す」の連用形から》そのようにすること。しむけること。しわざ。
「心の―にやあらむ」〈宿木

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精選版 日本国語大辞典 「成し」の意味・読み・例文・類語

なし【成・為・生】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「なす(成)」の連用形の名詞化 )
  2. ( 生 ) 生むこと。
    1. [初出の実例]「父母が 成(なし)のまにまに 箸向ふ 弟の命は」(出典万葉集(8C後)九・一八〇四)
  3. ( 成・為 ) そのようにさせること。しむけること。
    1. [初出の実例]「猶たぐひあらじと思ひ聞えし心のなしにやありけん」(出典:源氏物語(1001‐14頃)紅梅)

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