成ぬ(読み)ならぬ

精選版 日本国語大辞典 「成ぬ」の意味・読み・例文・類語

なら【成】=ぬ[=ん]

  1. その状態が、自ら押さえられないほどであることを表わす。がまんできない。…でしかたがない。
    1. [初出の実例]「揚銭の残りが十五両ある。これをせがんでならぬ」(出典:歌舞伎・夕霧七年忌(1684))
  2. ( 多く条件を示す「て(は)」を受けて ) 禁止の意を表わす。いけない。
    1. [初出の実例]「去ながら、いまほどは地蔵の文をもちいてはならぬ」(出典:虎明本狂言・八尾(室町末‐近世初))
  3. ( 打消の意の条件句を受けて ) 義務や当然の意を表わす。(…しないと)いけない。…のはずだ。
    1. [初出の実例]「聯句は又詩のやうなるがわるい。五字の中長き意を述るは字をつづまやかにつくらいではならぬゆゑ也」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む