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聯句 れんく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

聯句
れんく

中国の詩の一形態。複数の作者が1句,または2句,4句ずつつくり,連ねて1編の詩をなすもの。漢の武帝時代の作といわれる『柏梁台聯句』 (前 108) が最古で,これは1人が七言1句ずつをつくり連ねたもの。六朝時代以後には五言で1人2句または4句ずつの形式が生じ,詩人の余技として行われた。晋の賈充 (かじゅう) 夫妻の唱和は1人2句ずつの問答体である。陶淵明ら3人の作 (『陶彭沢集』所収) は1人4句ずつで,同一主題のもとに連作している。唐の韓愈孟郊の『城南句』は五言の2句ずつを交互につけている。聯句は他作者による前後の聯と相より相助けて,単独作者の詩にはないような,おもしろい詩境を展開していく,その瞬間瞬間の感興を楽しむ文学である。日本でも平安時代中期には詩会の余興として行われ,連歌にさまざまの影響を与えた。また聯句と連歌の混合形態ともいうべき和漢連歌 (漢和連歌) をも生じた。

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世界大百科事典 第2版の解説

れんく【聯句 lián jù】

中国の詩で,複数の人物が交互に詩句を作り,合わせて1編の作品となるもの。ひとりが1句を作る,ひとりが2句を作る例,ひとりが4句を作る例などがある。ひとり1句の場合は,中国の旧体詩の原則たる偶数句ごとの押韻とは異なり,各句はすべて韻をふむ。前2世紀,漢の武帝の時の作という〈柏梁台(はくりようだい)聯句〉が最古と伝えられ,これがひとり1句の形式だったので〈柏梁体〉と呼ばれるが,唐の韓愈(かんゆ)らの作品のほうが文学的価値は高い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

聯句
れんく

漢詩において、数人が集まって句を連ねてつくるもの。1人が一句ずつのもの、二句、四句のもの、と形式もいろいろである。起源にも諸説あるが、漢の武帝のときの「柏梁台(はくりょうだい)聯句」をいちおう開祖とみなす。これは七言一句を、1人が一句ずつ押韻しながら続けていったものである。聯句は、六朝(りくちょう)時代にも社交の場でよくつくられた。陶淵明(とうえんめい)の詩集のなかに、それぞれ1人が五言一句で四句二韻(隔句に押韻)ずつつくっていったものがある。唐に入っても盛行したが、韓愈(かんゆ)に至って体(たい)が定まった。一つは、1人が二句一韻を対句仕立てでつけていくもの、一つは1人が対句の前半をつくり、次の人がそれを完成し、また対句の前半をつくるという、日本の連句に近い形式である。[石川忠久]

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世界大百科事典内の聯句の言及

【柏梁体】より

…中国の詩の一体。聯句の一種で,各人が七言1句ずつを分担し,句ごとに押韻する。漢の武帝の柏梁台が落成したとき,帝が群臣を集めて作らせた〈柏梁台聯句〉に始まる。…

※「聯句」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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