成川尚義(読み)なりかわ・なおよし

朝日日本歴史人物事典 「成川尚義」の解説

成川尚義

没年:明治32.11.27(1899)
生年:天保12.8.20(1841.10.4)
明治期の地方官。上総国(千葉県)山武郡に生まれる。幕末動乱期に幕臣勝海舟に師事,官軍との折衝に当たり戦争収拾に動く。官軍から一時嫌疑をかけられるがのちその功が認められ,中島鉄胤から明治政府への参加を勧められる。以降,若森県(茨城県)大参事,新川県(富山県)参事,内務・大蔵省書記官,三重県知事など,主に品川弥二郎系の内務・大蔵官僚,地方官として民政の発展に尽力する。また明治30(1897)年には貴族院議員勅選される。<参考文献>『山武郡誌』

(季武嘉也)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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