折衝(読み)セッショウ

デジタル大辞泉 「折衝」の意味・読み・例文・類語

せっ‐しょう【折衝】

[名](スル)《敵の攻撃をくじき防ぐ意から》利害関係が一致しない相手問題を解決するために、かけひきをすること。また、そのかけひき。「労使間で折衝する」「外交折衝
[類語]交渉談判渉外外交掛け合う駆け引き直談判直談膝詰め談判談じ込むねじ込む取引裏取引闇取引ネゴシエーション

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「折衝」の意味・読み・例文・類語

せっ‐しょう【折衝】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 敵が衝突してくるのをくじきとめること。敵の鉾(ほこ)さきをくじくこと。
    1. [初出の実例]「折衝と云は敵のやりを以てつくをかいかなぐってへしをるを云」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)一)
    2. [その他の文献]〔晏子春秋‐雑・上〕
  3. 利害のくいちがう相手と談判やかけひきをすること。また、その談判。
    1. [初出の実例]「折衝を重ねしめたるも、露国は一も交譲の精神を以て之を迎へず」(出典:露国に対する宣戦の詔勅‐明治三七年(1904)二月一〇日)
    2. 「印刷所変更の折衝(セッショウ)に当る」(出典:羽鳥千尋(1912)〈森鴎外〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「折衝」の読み・字形・画数・意味

【折衝】せつしよう

敵の突撃を挫く。交渉し、かけひきする。〔戦国策、斉五〕臣の聞くの、攻戰のは師に非ずとは、~千も之れを俎(そんそ)(宴席)のに拔き、百尺の衝も之れを衽席(じんせき)の上に折(くだ)く。

字通「折」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android