我猛し(読み)ワレダケシ

デジタル大辞泉 「我猛し」の意味・読み・例文・類語

われ‐だけ・し【我猛し】

[形ク]《古くは「われたけし」》得意ぶっている。えらそうにしている。
「―・く言ひそし侍るに」〈帚木

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精選版 日本国語大辞典 「我猛し」の意味・読み・例文・類語

われ‐だけ・し【我猛】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙 ( 古くは「われたけし」 ) 自分こそはえらいという態度である。えらそうにしている。
    1. [初出の実例]「かしこくをしへたつるかなと思給へて、我たけくいひそし侍に」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)
    2. 「おほかたを人とおもはず我猛(ワレダケ)くなりにけらしな忘られし君」(出典舞姫(1906)〈与謝野晶子〉)

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