戸岐之首郷(読み)とぎのくびごう

日本歴史地名大系 「戸岐之首郷」の解説

戸岐之首郷
とぎのくびごう

[現在地名]岐宿町戸岐之首郷

唐船之浦とうせんのうら村の南東部、深い入江の戸岐浦の西奥にある。天文九年(一五四〇)宇久盛は福江ふくえに来航した王直に定貿易を認め、戸岐首・唐船浦などを自由貿易の湊にしたと伝え、倭寇の拠点の一つであったとされる。くじらうら浦頭うらがしらなどの地名がある。江戸時代は唐船之浦村のうちで、慶長国絵図に「戸岐」として高一石余とあるのは当地と考えられる。慶安二年(一六四九)の肥前国道法帳に戸岐浦とみえ、福江湊から二里半の船路であった。万治二年(一六五九)の惣高積之帳に岐宿領として「唐船浦 戸岐のくび さがせ」とみえ、この三ヵ所を一括して今高四七石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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