日本歴史地名大系 「岐宿町」の解説 岐宿町きしくちよう 長崎県:南松浦郡岐宿町面積:八五・二七平方キロ五島列島の福江(ふくえ)島の北部に位置する。北は東シナ海に面し、東から南東にかけて福江市、南は富江(とみえ)町、南西は玉之浦(たまのうら)町、西は三井楽(みいらく)町に接する。町域の南部に中(なか)岳・父(ちち)ヶ岳・七(なな)ッ岳(「ななんだけ」とも)など標高四〇〇メートル前後の山嶺が連なり、これらを水源とする大川原(おおがわら)川・小川原(こがわら)川が白石(しらいし)浦に、一(いち)ノ河(かわ)川(一ノ川)・浦(うら)ノ川・鰐(わに)川が岐宿湾に注いでいる。高(たか)岳(三七九・三メートル)を水源とする一ノ川は流路延長一五・三五キロ、流域面積三四・五平方キロ。また鰐川ワニガワは流路延長一四・五七キロ、流域面積三二・四平方キロで、流域に山内(やまうち)盆地(東西二・五キロ、南北五・五キロ)があるが、全体に平坦地が少なく、七割余が山林となっている。北部の海岸部まで山嶺が迫り、深い入江に恵まれる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報