房状雲(読み)ふさじょううん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「房状雲」の意味・わかりやすい解説

房状雲
ふさじょううん

雲の国際分類表のなかの種の一つ。陰のない小さい房または草むらの形をし、白くて氷晶の尾流を伴うことがある。巻雲(けんうん)、巻積雲などに多くみられ、房状から鉤(かぎ)状へと移行することがある。上層の谷の通過後発生する場合が多い。房状高積雲は小さい積雲片雲と似ているが、底が不ぞろいでまばらに散らばり、陰のない白い球のようにみえる。分布が組織的でなく、上層に寒気が入りつつあるときによく発生する。

[藤原滋水]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の房状雲の言及

【雲】より


【種に属する雲】
かぎ状雲絹雲に現れ,端がかぎ状に曲がっているか,ふさ状になったコンマ形をしたもの。ふさ状の上部が丸みをもったこぶ形のものはふさ状雲である。 霧状雲霧のように,また繊維がもつれて,よれ目の見えるような薄い絹雲のことをいう。…

※「房状雲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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