所在無(読み)しょざいない

精選版 日本国語大辞典 「所在無」の意味・読み・例文・類語

しょざい‐な・い【所在無】

〘形口〙 しょざいな・し 〘形ク〙
地位身分低い
上杉家文書‐(年月日未詳)(室町)土肥二郎九郎母訴状「そのうへ、たひたひ御てき申たる物はいつれも御なをし、われらこときのしよさひなきもののちきやうをかり候て、御いたし候あひた」
② することがなくて退屈である。手持ちぶさたである。身の置き所がない。つれづれである。
※門三味線(1895)〈斎藤緑雨〉四「巳之助は歩むにも手の所在なければ、絆纏(はんてん)の裾まくりて頭から被りつ脱ぎつ」
しょざいな‐げ
〘形動〙
しょざいな‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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