精選版 日本国語大辞典 「五伴緒・五部緒」の意味・読み・例文・類語
いつ‐とものお ‥とものを【五伴緒・五部緒】
〘名〙 天孫の彦火瓊瓊杵尊(ひこほのににぎのみこと)の降臨に従って、高天原から天降ったと伝えられる五神。天児屋命(あまのこやねのみこと)・太玉命(ふとだまのみこと)・天宇受売命(あまのうずめのみこと)・石凝姥命(いしこりどめのみこと)・玉祖命(たまのおやのみこと)の五神で、それぞれ上代朝廷の祭祀に関与した部族である中臣(なかとみ)・忌部(いむべ)・猿女(さるめ)・鏡作・玉祖(玉作)の祖先神とされている。いつとものおの神。
※古事記(712)上「爾に、天児屋命〈略〉の并せて五伴緒(いつとものを)を支(わか)ち加へて、天降りまさしめたまひき」
[補注]「緒(お)」は、元来一つにまとまったものを意味したと思われるが、後にそのまとまりの長さを意味するようになった。
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