所野村(読み)ところのむら

日本歴史地名大系 「所野村」の解説

所野村
ところのむら

[現在地名]今市市所野

大谷だいや川北岸、霧降きりふり高原南麓の広い範囲を占める。北部からあか沢・なる沢・丸見まるみ川が南流し、いずれも大谷川に注ぐ。同川対岸は野口のぐち村・七里しちり村、東は瀬尾せのお(現今市市)北東部は小百こびやく(現同上)中世は日光山領であったらしい。天正一八年(一五九〇)同領没収後そのほとんどを領したとみられる結城秀康により、文禄五年(一五九六)一月二〇日、長田治部に「日光領所野村内」三三石が宛行われた(「結城秀康黒印状」茨城県長田文書)。元和六年(一六二〇)当村五九七石余が東照宮領として徳川秀忠から寄進された(「東照宮領目録」日光山御宮方書物之写)。慶安郷帳では畑高四九二石、元禄一四年(一七〇一)の日光領目録では高四一三石余。

天明三年(一七八三)の人別改帳(山本忠一郎文書)では家数八二・人数三六〇(男一六〇・女一八四)、うち飢人は二六軒・八九人となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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