て【手】 も 足(あし)もない
- ① ( 「あし」は銭の意 ) 一文なし。素寒貧(すかんぴん)。
- [初出の実例]「江戸まはしの酒つみたる船五そうまで打くだき、手もあしもないしあはせになり」(出典:浮世草子・好色万金丹(1694)一)
- ② 方法・手段がない。どうしようもない。手も力もない。
- [初出の実例]「道とも、しらず泣つくす、吉三郎ははぬけ鳥手もあしもなき心ちして。漸そっとにじり出」(出典:浄瑠璃・八百屋お七(1731頃か)中)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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