手を揉む(読み)テヲモム

デジタル大辞泉 「手を揉む」の意味・読み・例文・類語

・む

もみ手をする。懇願謝罪をするときの動作にいう。「―・んで愛想笑いを浮かべる」
両手をすり合わせる。喜んだりくやしがったりしたときの動作にいう。
「足を踏み反り、―・み、目を大きに見暉かして」〈今昔・一七・三七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「手を揉む」の意味・読み・例文・類語

て【手】 を 揉(も)

  1. ( 両手をもみあわせる )
  2. くやしがったり、怒ったりなど、感情の高ぶったときの動作にいう。
    1. [初出の実例]「よそ人もかくかたきのやうなる人こそありけれ。なに物ならんとて、北の方てをもみ給ふ」(出典:落窪物語(10C後)二)
  3. 下手(したて)に出て、わびごとや頼みごとなどをするときの動作にいう。揉み手をする。
    1. [初出の実例]「例のくせの手をもみながらおそるおそる申し出た」(出典:苦の世界(1918‐21)〈宇野浩二〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android