手を突く(読み)テヲツク

精選版 日本国語大辞典 「手を突く」の意味・読み・例文・類語

て【手】 を 突(つ)

  1. すわって、両手を下に突く。敬礼または謝罪・懇願などするさまにいう。手を支(つか)う。
    1. [初出の実例]「公主に謝せよと云はれたれば、両方の手をついて、頸をばまっすぐにしていたぞ」(出典:両足院本山谷抄(1500頃)一二)
  2. 閉口する。困惑する。
    1. [初出の実例]「其上浜の真砂より多き味噌どもを、取よせて手下にせば、まづ第一に雑用扶持方に、急度手をつくべし」(出典:談義本・教訓雑長持(1752)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android