手取り物(読み)てとりもの

精選版 日本国語大辞典 「手取り物」の意味・読み・例文・類語

てとり‐もの【手取物・手取者】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 得意とするところ。得意とするもの。
    1. [初出の実例]「惣而うせ物の待人のと申が、算置の手取物で御ざる」(出典:虎寛本狂言・居杭(室町末‐近世初))
  3. 相撲(すもう)巧者
    1. [初出の実例]「かくれもなき手取者はづかしげさっておどり出れば」(出典:浮世草子・色里三所世帯(1688)上)
  4. 人をあやつることの巧みな人。手練手管に長じた者。
    1. [初出の実例]「勝手しらぬ人が、うかと取扱れぬ手とり者」(出典:談義本・銭湯新話(1754)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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