手習草子(読み)てならいぞうし

精選版 日本国語大辞典 「手習草子」の意味・読み・例文・類語

てならい‐ぞうしてならひザウシ【手習草子】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 手習いをするのに用いる帳面
    1. [初出の実例]「古き青色の唐紙半ば破れ手習草紙(テナラヒザウシ)にて処々補綴し」(出典花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉下)
  3. 物事の下稽古に用いるもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 青色 実例

世界大百科事典(旧版)内の手習草子の言及

【ノート】より

…一般には学習用のものを指す。江戸時代,寺子屋では手習草紙と称して,半紙を綴じたものに手習いの練習をしていた。1887年(明治20)ころには,鉛筆で記入する雑記帳または帳面と呼ばれた和紙(更紙)製のものが小学生の学習用に用いられた。…

※「手習草子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android