補綴(読み)ホテイ

デジタル大辞泉 「補綴」の意味・読み・例文・類語

ほ‐てい【補×綴】

[名](スル)
破れなどを繕いつづること。転じて手を加えて不足などを補い、よくすること。ほてつ。「論文補綴する」
古人先人などの字句をつづり合わせて詩文を作ること。ほてつ。
[類語]充てる充当する充塡する当てはめる引き当てる補給塡補穴埋め拾遺補う追加付加補足補充カバー加味補塡補完相補補訂増補補遺

ほ‐てつ【補×綴】

[名](スル)
ほてい(補綴)
歯の欠損義歯金属冠などで補い、機能を修復すること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「補綴」の意味・読み・例文・類語

ほ‐てつ【補綴】

〘名〙
江戸繁昌記(1832‐36)初「洗染補綴、点化巧みに製す」
② 歯の欠損部を、義歯で補ったり、金属冠をかぶせて機能を保たせること。
澪標(1960)〈外村繁〉「漸く義歯を入れることになる。補綴科へ廻る」

ほ‐てい【補綴】

〘名〙
① おぎなってつづり合わせること。破れた所などを縫うこと。また、不足をおぎなって足すこと。ほてち。ほてつ。
※宝生院文書‐永延二年(988)一一月八日・尾張国郡司百姓等解「因之六年六夏之間、持鉢底空、三宝三衣之資、補綴永絶」 〔礼記内則
② 古人・先人の字句などをつづり合わせて、詩文を作ること。ほてつ。〔顧況‐右拾遺朱君集序〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「補綴」の読み・字形・画数・意味

【補綴】ほてい

補い綴る。〔後漢書、儒林伝上〕昔王始の際、~典す。光武の中興するにんで、經を愛好し、未だ車を下るにばずして、先づ儒を訪ひ、闕求し、漏を補綴す。

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