日本歴史地名大系 「才野村」の解説 才野村さいのむら 和歌山県:西牟婁郡白浜町才野村[現在地名]白浜町才野南は海に面し、北は堅田(かたた)村、東は高井(たかい)村、西は瀬戸鉛山(せとかなやま)村。安久(あく)川左岸に発達した沖積地を中心に開かれた村で、小名安久川(あくがわ)は河口に、鴨居(かもい)はその西の小湾に面する。戦国時代は富田(とんだ)川西北の地に進出した吉田氏の勢力が及んだと伝える(続風土記)。慶長検地高目録によると村高二六七石余。元和五年(一六一九)以降和歌山藩田辺領。富田組に所属。天保一〇年(一八三九)の家数人数牛馬数書上帳(田所文書)によれば家数一一二(役家一九・栖在家九三)、人数は男二三八・女二三四、牛五〇、馬三。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報