打ち俯す(読み)うちうつぶす

精選版 日本国語大辞典 「打ち俯す」の意味・読み・例文・類語

うち‐うつぶ・す【打俯】

  1. ( 「うち」は接頭語 )
  2. [ 1 ] 〘 自動詞 サ行四段活用 〙 頭などが下の方に向く。うつむく。
    1. [初出の実例]「いと苦しう侍れど、いかがはとうちうつぶしてゐたれば」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
  3. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙 物をぱっと下に向ける。
    1. [初出の実例]「前に置たる瑠璃の盆を打覆(ウツブセ)て」(出典太平記(14C後)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android