うち‐はな・つ【打放】
- 〘 他動詞 タ行四段活用 〙
- ① 打ち、たたいて、ある物から離す。
- ② ( 「うち」は接頭語 )
- (イ) 付いているものを離す。持ったり、握ったりしているものを離す。
- [初出の実例]「即ち其の氷目矢(ひめや)を打離(うちはなち)て拷(う)ち殺しき」(出典:古事記(712)上)
- 「うちたてを二人してうちはなちて、遣戸の戸を引はなちつれば」(出典:落窪物語(10C後)二)
- (ロ) 捕えたり飼ったりしていた動物などを自由にしてやる。解き放す。
- [初出の実例]「此の鷲は死なむとす。去来(いざ)打放てむ」(出典:今昔物語集(1120頃か)二九)
- (ハ) 声、光などを発する。
- [初出の実例]「師子(しし)、雷(いかづち)の鳴合たる様なる音(こゑ)を打ち放て」(出典:今昔物語集(1120頃か)五)
- ③ 大砲や矢などを発射する。ぶっぱなす。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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