打撓(読み)うちしなう

精選版 日本国語大辞典 「打撓」の意味・読み・例文・類語

うち‐しな・う ‥しなふ【打撓】

[1] 〘自ハ四〙 (「うち」は接頭語)
① 物が弾力性をもって曲がる。
② (女性などが)しなやかな姿態を示す。なよなよとした様子をする。
万葉(8C後)九・一七三八「人皆の かく迷(まと)へれば 容艷(うちしなひ)よりてそ妹は たはれてありける」
[2] 〘他ハ下二〙 (「うち」は接頭語) 相手を従わせる。平定する。
古今著聞集(1254)九「高麗国うちしなへて上洛の時」
[補注](一)②の「万葉集」の例の「容艷」は、「かほよきに」と訓む説もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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