精選版 日本国語大辞典 「打明」の意味・読み・例文・類語
うち‐あか・す【打明】
〘他サ四〙
① 打って夜を明かす。一晩じゅう打つ。
(イ) 鼓・太鼓などを打って夜を明かす。
(ロ) 碁・双六・賭博などして夜を明かす。
※狂歌・狂歌餠月夜(1740)「我を吹かやよ郭公づんとやれ打あかしても聞ぬ一声」
③ (「うち」は接頭語) 包み隠さないで話す。打ち明ける。
※狂歌・狂歌乗合船(1730)「かけごなき賤が心の白黒をせめてのこうに打あかしたや」
うち‐あけ【打明】
〘名〙 (「うち」は接頭語)
① すっかり開いていること。また、その様子。
※開化評林(1875)〈岡部啓五郎編〉明治六年「材木多き国は日本製の四方打明にて、寒暑渉り易に若くなし」
※政基公旅引付‐文亀三年(1503)一〇月一七日「去打明国衆二三十人押寄て」
③ 包み隠さず話すこと。
※浮世草子・人倫糸屑(1688)侫人「我方から打あけにして、かくすべき事もかくさず」
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