夜明け(読み)ヨアケ

デジタル大辞泉 「夜明け」の意味・読み・例文・類語

よ‐あけ【夜明け】

夜が明けること。また、その時分明け方あかつき。「夜明けに出発する」
日の出前太陽中心が地平線下の7度21分40秒に来た時刻。明け六つ。→日暮れ
新しい時代や文化芸術などの始まり。「近代文学夜明け
[類語](1明け方明け未明朝まだき黎明朝明け残夜かわたれ時白白明け朝ぼらけ有明東雲しののめ払暁早暁薄明夜明け前鶏鳴あした朝方朝っぱら早朝モーニング/(3黎明期

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「夜明け」の意味・わかりやすい解説

夜明け (よあけ)

一般には東の空が白んで,うす明るくなるころをいうが,江戸時代の社会時刻制度である貞享暦では日の出前36分を,また,寛政暦では太陽の地心高度が-7°21′40″に達したときで定義し,いずれも時刻の起点〈明け六つ〉とした。これらの定義は西欧の市民薄明限界高度-6°に相当するもので,灯火なしで通常の野外活動ができる明るさの限界であり,文字どおり夜と昼の境目である。
日暮れ
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「夜明け」の意味・わかりやすい解説

夜明け
よあけ

夜が明けるころ。寛政(かんせい)暦(1798年施行)から、太陽が明け方、地平線下七度21分40秒に達したときを夜明けとした。明るい星が見えなくなるころで、ヨーロッパ常用薄明に相当する。寛政暦以前では日の出前二刻半(現在の36分に相当)をもって夜明けとした。江戸時代、不定時法では夜明けから日暮れまでを昼間、日暮れから夜明けまでを夜間とし、昼夜おのおのを六等分して夜明けを明(あけ)六つ、日暮れを暮(くれ)六つと称した。

[渡辺敏夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「夜明け」の解説

夜明け

日本のポピュラー音楽。歌は女性演歌歌手、天童よしみ。2000年発売。作詞:池田充男、作曲:西條キロク。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の夜明けの言及

【日暮れ】より

…一般にはたそがれどき,明るい星が見え始めるころをいうが,貞享暦の採用(1685)によって定着した社会時刻制度(不定時法)では〈明け六つ〉の夜明けとともに,時刻の起点〈暮れ六つ〉を定義するものとして厳密に用いられた。すなわち,貞享暦では,日の出の2刻半前を夜と昼の境目としてその時刻を明け六つ,日没の2刻半後を日暮れと定義し暮れ六つとした。…

※「夜明け」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android