打歪(読み)うちゆがむ

精選版 日本国語大辞典 「打歪」の意味・読み・例文・類語

うち‐ゆが・む【打歪】

[1] 〘自マ四〙 (「うち」は接頭語)
① 心、行動などが正常でなくなる。また、言葉がひどくなまる。
源氏(1001‐14頃)東屋「声など、ほとほとうちゆがみぬべく」
② ねじ曲がる。ひしゃげる。
※俳諧・浅草(1789)「打ゆがむ松にも似たる恋をして〈芭蕉〉 県(あがた)の聟のしり目なる月〈桐葉〉」
[2] 〘他マ下二〙 ねじ曲げる。
※源氏(1001‐14頃)紅葉賀「しどけなき姿にて、かうぶりなどうちゆがめて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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