打絶える(読み)ウチタエル

デジタル大辞泉 「打絶える」の意味・読み・例文・類語

うち‐た・える【打(ち)絶える】

[動ア下一][文]うちた・ゆ[ヤ下二]交際文通などがすっかり絶える。ぷっつりとぎれる。
「丸で田口の家と―・えた訳ではなかったので」〈漱石・彼岸過迄〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「打絶える」の意味・読み・例文・類語

うち‐た・える【打絶】

  1. 〘 自動詞 ア行下一(ヤ下一) 〙
    [ 文語形 ]うちた・ゆ 〘 自動詞 ヤ行下二段活用 〙 ( 「うち」は接頭語 ) 人との文通や交際などがぱったりなくなる。関係が切れる。無沙汰する。
    1. [初出の実例]「忘れがたう恋しう覚え給ふべきを、うちたえきこゆる事はよも侍らじ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)薄雲)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android