打鉤(読み)うちかぎ

精選版 日本国語大辞典 「打鉤」の意味・読み・例文・類語

うち‐かぎ【打鉤】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鉄の鉤に長い柄をつけた武器水戦の時、敵の船にひっかけ、引き寄せるのに用いる。
    1. 打鉤<b>①</b>〈蒙古襲来絵詞〉
      打鉤蒙古襲来絵詞
    2. [初出の実例]「敵の船を打鎰(カギ)にて掻き寄せ」(出典源平盛衰記(14C前)三三)
  3. 魚屋が用いる、鉄の鉤に短い柄を付けた道具で、魚をひっかけて、さげ持つもの。
    1. [初出の実例]「打鎰(うちかぎ)のかねこそひびけさくら鯛〈泰徳〉」(出典:俳諧・六百番誹諧発句合(1677)一三七番)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android