投げ遣る(読み)ナゲヤル

デジタル大辞泉 「投げ遣る」の意味・読み・例文・類語

なげ‐や・る【投げ遣る】

[動ラ五(四)]
物事をいいかげんにする。成り行きにまかせてほうっておく。なげやりにする。
「何うともならばなれと―・る外はなかった」〈森田草平煤煙
投げて与える。投げてやる。「えさを―・る」

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精選版 日本国語大辞典 「投げ遣る」の意味・読み・例文・類語

なげ‐や・る【投遣】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 投げてやる。投げて与える。
    1. [初出の実例]「そのなげやりつる文をとりて、おり走り女の許にいきて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君)
  3. 投げすててそのままにしておく。ほったらかす。なげやりにする。おろそかにする。
    1. [初出の実例]「樽の口を明て、酔は人間のたのしみ、万事なげやりて、此女中をけふの肴とて」(出典:浮世草子・好色五人女(1686)一)

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