折戸川
おりとがわ
駒ヶ岳南麓の大沼銚子口から流出し、北東流して鹿部町の字本別と字宮浜の中間辺りで内浦湾に注ぐ。二級河川、流路延長三〇・七キロ(うち指定区間一一・六キロ)、流域面積二三六平方キロ。かつては駒ヶ岳西麓から南東流し、同岳の南を東流して内浦湾に向かっていたが、駒ヶ岳の火山噴出物で堰止められて大沼・小沼・蓴菜沼などが出現した。三湖より上流部は精進川・板小屋沢川・赤井川などが宿野辺川に合流して大沼に注ぎ、大沼から流出してからは大七沢川・精進川・雨鱒川・駒見川・鹿部川などが合流する。
寛政三年(一七九一)菅江真澄は鹿部から本別に向かい、「スクノヘの河」(蝦夷迺天布利)の名を記す。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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