抜差(読み)ぬきさし

精選版 日本国語大辞典 「抜差」の意味・読み・例文・類語

ぬき‐さし【抜差】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 抜くことと差すこと。抜き出すことと差し込むこと。また、除くことと加えること。引くことと足すこと。
    1. [初出の実例]「ふいがうと云はふろのやうにして中に本に毛をつけてぬきさしすれば風をふくんであをがれて炭の火の気でかねがとろけて湯のやうになるぞ」(出典:玉塵抄(1563)一四)
  3. あれこれとやりくりすること。とりはからい。処置処理身動き。→ぬきさしならぬ
    1. [初出の実例]「もん日をばぬきさしさせずさしぐしのあかぬわかれの顔つきをして」(出典:狂歌・狂歌続ますかがみ(1740))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む