抜差(読み)ぬきさし

精選版 日本国語大辞典 「抜差」の意味・読み・例文・類語

ぬき‐さし【抜差】

〘名〙
① 抜くことと差すこと。抜き出すことと差し込むこと。また、除くことと加えること。引くことと足すこと。
※玉塵抄(1563)一四ふいがうと云はふろのやうにして中に本に毛をつけてぬきさしすれば風をふくんであをがれて炭の火の気でかねがとろけて湯のやうになるぞ」
② あれこれとやりくりすること。とりはからい。処置処理身動き。→ぬきさしならぬ
※狂歌・狂歌続ますかがみ(1740)「もん日をばぬきさしさせずさしぐしのあかぬわかれの顔つきをして」

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