抵抗加熱方式の電気炉をいう。抵抗炉は直接抵抗加熱炉、間接抵抗加熱炉および溶融塩類加熱炉に分けられる。直接抵抗加熱炉とは、被加熱物に直接、電流を通じて、被加熱物内にジュール熱を発生させて加熱する炉であり、大容量、低電圧、大電流のものが多く、黒鉛化炉、炭化ケイ素炉、アルミニウム電解炉などがある。間接抵抗加熱炉とは、発熱体を熱源として炉内を加熱し、被加熱物を加熱する炉である。発熱体にはニッケル‐クロム系などの金属発熱体と炭化ケイ素などの非金属発熱体とがある。溶融塩類加熱炉とは、電熱で溶融された塩の中で被加熱物を加熱する炉で、処理物の酸化・脱炭などを防ぐときに用いられる。そのほか、電気炉にはアーク式と誘導式の電気炉がある。
[菊池 淳]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…電気炉は燃料炉に比べ,非常な高温に到達させることができる点や操業が容易である点がすぐれている。電気炉は原理的には電気エネルギーを熱に変換して被熱体にそれを伝えるものであり,熱を伝える方式により,抵抗炉,アーク炉,誘導炉の三つに大別できる。
[抵抗炉]
抵抗体に電流を流して発熱させる方式の電気炉で,直接抵抗炉と間接抵抗炉とがある。…
※「抵抗炉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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