電気抵抗炉(読み)でんきていこうろ(その他表記)electric resistance furnace

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電気抵抗炉」の意味・わかりやすい解説

電気抵抗炉
でんきていこうろ
electric resistance furnace

ジュール熱を利用する電気炉。抵抗発熱体はニクロムカンタルタングステンモリブデン白金などの線またはリボンをコイルに巻き,あるいはカーボランダム,黒鉛などの棒を輪状に配置して使う。クリプトルという黒鉛粒を水冷電極間に充填して発熱体とする炉もある。中心に磁器,アルミナ,マグネシアなどの耐火容器を置いてその中で金属を加熱溶解する。抵抗炉は一般に大型にはできないので,工業用にはゾーンメルティング,小規模のアルミニウム合金溶解や熱処理,低融点合金溶製,るつぼの保熱の程度であるが,自作も簡単なので実験研究用の用途が広い。タングステン,モリブデンなどの高融点金属は,粉末を加圧して棒につくり,これに直接大電流を通じて焼結するが,これも一種の抵抗炉である。この場合および発熱体にこれらの金属リボンを使う炉の場合は,雰囲気を還元性にする必要がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む