コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

電気炉 でんきろ electric furnace

7件 の用語解説(電気炉の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

電気炉
でんきろ
electric furnace

電気エネルギーを熱エネルギーに変換して金属材料を加熱または溶解する炉。ジュール熱を利用する電気抵抗炉電磁誘導電流を利用する低周波誘導炉,渦電流を利用する高周波誘導炉,弧光の高熱を利用するアーク炉などがある。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

でんき‐ろ【電気炉】

電気の発熱作用を利用した炉。抵抗炉・アーク炉・誘導炉があり、温度調節が容易で廃ガスがなく、熱効率がよい。電炉。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

電気炉【でんきろ】

電気エネルギーにより加熱する炉。抵抗炉,アーク炉,誘導炉の3種。抵抗炉は抵抗体のジュール熱を利用したもので焼入れ焼きなまし,焼結,浸炭,窒化など多方面に使用。
→関連項目砂鉄銑電気製鋼反射炉溶解炉

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

栄養・生化学辞典の解説

電気炉

 電力を熱源とした炉.

出典|朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

でんきろ【電気炉 electric furnace】

電気を熱源とした炉で,現在金属工業化学工業の方面に広く利用されている。電源には単相または三相の交流が用いられている。電気炉は燃料炉に比べ,非常な高温に到達させることができる点や操業が容易である点がすぐれている。電気炉は原理的には電気エネルギーを熱に変換して被熱体にそれを伝えるものであり,熱を伝える方式により,抵抗炉,アーク炉,誘導炉の三つに大別できる。
[抵抗炉]
 抵抗体に電流を流して発熱させる方式の電気炉で,直接抵抗炉間接抵抗炉とがある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

でんきろ【電気炉】

電流によって発生する抵抗熱・アーク熱・誘導熱を利用して高温を得る炉。安定した高温が長時間得られ、温度調節が容易。金属の溶解などに用いる。電炉。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

電気炉
でんきろ
electric furnace

電気エネルギーを熱源として加熱する炉で、実験室だけでなく、金属、機械、化学工業、窯業をはじめ広く用いられている。広義の電気炉を加熱方式で分類すると、抵抗炉、アーク炉、誘導炉、電子ビーム炉および熱放射を利用した炉などになる。一般に電気炉は、燃料を用いる燃焼炉に比べ、廃ガスの発生がなく炉内雰囲気の制御が容易であるとともに、温度制御などの操作も非常に容易で自動化しやすい。一方、電気エネルギーの熱への変換効率は悪く、高価であり、大規模な工業炉では電力費が問題となる。[井口泰孝]

抵抗炉

電気抵抗体に電気を流すときに発生するジュール熱によりこれ自体を加熱し、その熱で被熱物を加熱する。空気中で1200℃以下で使用される一般的な発熱体にはニッケル‐クロム、鉄‐ニッケル‐クロム、および鉄‐クロム‐アルミニウム合金がある。これ以上の温度では白金、白金‐ロジウム合金、炭化ケイ素、二ケイ化モリブデン、ランタンクロマイトがある。これらは1500~1900℃が限度であるが、さらに高温では小規模であるがジルコニア、トリアなどがある。真空中または非酸化性雰囲気ではモリブデン、タングステン、タンタルなどの高融点金属や黒鉛が使われ、実験室的には2000℃以上の高温炉もある。金属発熱体は加工が容易で、線、棒、板、メッシュ、円筒状など任意の形状のものが得られるが、非金属発熱体は、棒状、円筒状など一定の形状である。
 以上は間接抵抗炉であるが、被熱物に直接電流を流し、そのジュール熱で加熱する直接抵抗炉もあり、カーバイド、人造黒鉛の製造、高融点金属の粉末成形品の焼結などに用いられる。[井口泰孝]

アーク炉

黒鉛電極間または電極と被熱物との間でアークを発生させ、その熱により目的物を加熱する。間接アーク炉、直接アーク炉、アーク抵抗炉などがあり、大容量のものが多く、工業的に非常に広く使われている。また、不活性気体の高温プラズマを用いたプラズマアーク炉も工業的に特殊用途に用いられている。[井口泰孝]

誘導炉

電磁誘導により、コイル内の電導性の被熱物または容器に電流を誘起させ、この渦電流によるジュール熱で加熱する抵抗加熱の一種である。金属、非金属の溶解、熱処理などに用いられる。[井口泰孝]

電子ビーム炉

高電圧で加速した電子を被熱物に衝突させること(電子衝撃electron bombardment)により局部的に高温が得られる。高融点物質の溶融や真空蒸着などに利用されている。タングステンのフィラメントを用い、対極として被熱物あるいはタンタルるつぼなどが用いられる。ただし試料の雰囲気は高真空である。アーク炉と違い制御は容易である。[井口泰孝]

熱放射を利用した炉

太陽炉と同じ原理、すなわち発熱部と試料のある炉の部分とが離れている形式の炉であるので、試料部の雰囲気調整は容易である。熱源として赤外線ランプを用いる赤外線イメージ炉では1400℃の温度が得られるものもある。炭素アークを用いるアークイメージ炉では3000℃以上の超高温が得られる。これらは回転放物面をもつ反射鏡あるいはレンズを利用して集光し、焦点に設置した試料を加熱する。本法は急熱、急冷が非常に簡単に行える。反応容器は透明石英を用いることが多く、加熱中の試料の状況を観察することが可能である。[井口泰孝]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の電気炉の言及

【製鉄・製鋼】より

…すなわち製銑については,高炉の容量がますます大型化して有効内容積5000m3級の高炉が出現し,装入原料の整粒,後述する自溶性焼結鉱,ペレットの利用などの予備処理の強化,高温送風,酸素富化,送風調湿,さらに羽口からの燃料吹込み,高圧操業などが実施され,計測技術と計算機導入などと相まって,高炉の安定操業,生産性が著しく向上した。 製鋼技術では,工業用低廉酸素の利用により,酸素製鋼法が急速に普及し,平炉・電気炉への酸素の利用も著しく,従来の鉱石法では望みえなかった極低炭素までの脱炭が可能となり,燃料,電力原単位の低減,生産性の向上に大きな寄与をした。さらに転炉への酸素の利用は純酸素上吹転炉製鋼法(LD法)に発展し,従来の転炉鋼品質の改善,設備費・作業費の軽減と相まって,平炉法に代り製鋼法の主流となった。…

※「電気炉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

電気炉の関連キーワード煤塵電気アイロン電気器具焼入れ炉Eosis金属工業電気製銑光軽金属工業田中貴金属工業東海金属工業

今日のキーワード

信長協奏曲(コンツェルト)

石井あゆみによる漫画作品。戦国時代にタイムスリップした現代の高校生が病弱な織田信長の身代わりとして生きていく姿を描く。『ゲッサン』2009年第1号から連載開始。小学館ゲッサン少年サンデーコミックス既刊...

続きを読む

コトバンク for iPhone

電気炉の関連情報