押越郷(読み)おしこしごう

日本歴史地名大系 「押越郷」の解説

押越郷
おしこしごう

現在の押越一帯に成立していた中世郷。「一蓮寺過去帳」の文明九年(一四七七)頃の二月一日供養の給阿弥陀仏にオシコシ、延徳四年(一四九二)一二月二七日供養の声阿弥陀仏に押越の注記があり、宮原みやばら八幡宮(現甲府市宇波刀神社)の大永四年(一五二四)および天文五年(一五三六)の棟札(若尾資料)に「をしこしの在積六郎衛門」と記される。天正一〇年(一五八二)九月二日には多田三八郎正吉に一〇貫文(「徳川家印判状写」記録御用所本古文書)、一一月二八日には本領であるとの申請にもとずき石原孫三郎に夫一人(「徳川家印判状写」甲斐史料集成稿)、一二月七日には折井長次郎次正に新知行の地内清水分四貫五〇〇文(「徳川家康印判状写」記録御用書本古文書)、翌年閏一月一四日には高林又十郎昌重に七〇貫文(「徳川家康印判状写」同古文書)、四月一八日には宮原八幡宮に四〇〇文(「徳川家康印判状写」社記)がそれぞれ安堵されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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