ひろい‐ものひろひ‥【拾物】
- 〘 名詞 〙
- ① 道などに落ちている物を拾うこと。また、そのもの。拾いとったもの。
- [初出の実例]「道のほとりにて見つけ候ひろいものの事」(出典:塵芥集(1536)七一条)
- ② 思いがけない幸運に恵まれること。予想もしなかったもうけがあること。また、その幸運、もうけ。もうけもの。
- [初出の実例]「今晨仲清胡銅花瓶持レ之来。免二回祿災一、誠拾物也」(出典:蔭凉軒日録‐長享三年(1489)六月三日)
- 「さても近来まれの拾(ヒロ)ひもの、あの娘のお蔭で新開の光りが添はった」(出典:にごりえ(1895)〈樋口一葉〉一)
- ③ 碁石を用いて行なう遊戯の一つ。一人でする遊びで、碁盤の筋に添って、碁石をとってゆくものというが、詳細は明らかではない。とりもの。
- [初出の実例]「又一人にてとるはひろひ物ともとりもの共云」(出典:随筆・嬉遊笑覧(1830)四下)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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