碁石(読み)ゴイシ

精選版 日本国語大辞典 「碁石」の意味・読み・例文・類語

ご‐いし【碁石・棊石】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 碁を打つ時に用いる黒白二種の石。小さな円形で、扁平、中央部のやや高く盛りあがったもの。上等の品は、黒は那智黒石、白はチョウセンハマグリの殻を用いる。
    1. [初出の実例]「ごいしして数おかせ給ふとて」(出典:枕草子(10C終)二三)
  3. ごいしがしら(碁石頭)」の略。〔随筆貞丈雑記(1784頃)一〇〕
  4. 羽に黒白のまだらのあるニワトリ。闘鶏に用いるニワトリの一種
    1. [初出の実例]「駕籠に入れたる鳥々のごいし、るり、白、せうぜう、あぶら」(出典:浄瑠璃・大内裏大友真鳥(1725)五)

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百科事典マイペディア 「碁石」の意味・わかりやすい解説

碁石【ごいし】

に用いる石。黒石181個,白石180個。直径22mm,厚さは10.4mmまで。見かけが同じになるように黒石は白石よりやや大きく作る。黒石は那智黒,白石は桑名日向(ひゅうが)・千葉産のハマグリ製が有名で,プラスチック製のものもある。近年メキシコからも貝を輸入している。

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世界大百科事典(旧版)内の碁石の言及

【貝】より

…囲碁の黒石は那智黒でつくられ,入手は容易である。しかし白石はチョウセンハマグリの殻でつくられ,しかも180個の同じ厚さのものをつくるのは容易でなく,白石で碁石の値段が決まるといわれるほどである。宮崎県日向市小倉浜は大きい殻を産するので有名であったが,分厚い殻がしだいに少なくなった。…

【碁】より

…碁石と碁盤を使う室内遊戯。古くは乱碁,弾碁,格碁などを含めたさまざまな遊戯の総称だったが,格碁が連珠に発展した以外はほとんど消滅したので,現在では囲碁と同義である。…

※「碁石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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