碁盤(読み)ごばん

精選版 日本国語大辞典 「碁盤」の意味・読み・例文・類語

ご‐ばん【碁盤】

〘名〙
囲碁用具。碁石を配置する(打つ)平面の盤。普通は縦横各一九本の等間隔平行線で三六一個の交点が描かれている。その四、一〇、一六番目の線の九個の交点に丸つぶがつけられ、中央を特に天元(てんげん)と呼び、他の八個を星という。特殊なものとして二一本以上の盤や一七本以下の小碁盤もある。標準のものは縦約四五センチメートル、横約四二センチメートルの木製で、厚さは一定しない。脚(四本)のあるものとないものがある。中国では古来布製の盤も使った。〔十巻本和名抄(934頃)〕
※万金産業袋(1732)五「桟留の着尺〈略〉藍斗の三崩、あいの千筋、あいのごばん」
※雑俳・柳多留‐四二(1808)「大の字で碁ばんを蟻の這ふも見へ」

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デジタル大辞泉 「碁盤」の意味・読み・例文・類語

ご‐ばん【碁盤】

囲碁に使う方形の盤。盤面に、縦横各19本の線を直交して引き361の目を設ける。

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百科事典マイペディア 「碁盤」の意味・わかりやすい解説

碁盤【ごばん】

に用いる盤。盤上縦横に,一定の間隔で19路の線を引き,その交点(合計361)に碁石を置く。縦1尺5寸(約45cm),横1尺4寸(約42cm),厚さ5寸(約15cm)が標準で,4脚で支える。カヤを最高とし,イチョウ,カツラの木材製。厚さ2〜3cmで足のないもの,簡便な折畳み式のものも一般に用いられる。
→関連項目市松模様

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世界大百科事典(旧版)内の碁盤の言及

【カヤ(榧)】より

…本州日本海側の温帯多雪山地には高さ2mばかりの低木となる変種チャボガヤvar.radicans Nakaiが見られる。材は黄白色で,辺・心材の区別が不明りょうであり,加工性・保存性が高く水湿にも耐えるので,建築・器具・土木用に供されるが,とくに大径木の柾目材は碁盤として最高級品であり,宮崎県産が名高い。種子は胚乳に脂肪油の含有が多く,良質の食用油や整髪油がとれ,食用・薬用にもなる。…

【碁】より

…碁石と碁盤を使う室内遊戯。古くは乱碁,弾碁,格碁などを含めたさまざまな遊戯の総称だったが,格碁が連珠に発展した以外はほとんど消滅したので,現在では囲碁と同義である。…

※「碁盤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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